澄み渡った青空から山肌に向かって秋風が吹き降りると、赤や黄色の葉が舞い上がっては谷底へと落ちて行く。 松五郎は風をやり過ごすと、顔を上げて行く手を見た。谷を渡る吊り橋は、半ばまで出来上がっていた。山深い里の秋は短いものの、木枯らしが吹く前に…
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